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背景画家、舞台美術家 白石恵子
静岡県生れ。愛知県刈谷北高等学校演劇部で美術・照明を担当。以来、劇場芸術の”裏方さん”への道を進む事となる。ヤマハ音楽能力検定、エレクトーン演奏 グレードを18歳で習得。
その後、愛知教育大学総合造形コース、インド国立デリー大学美術学部中退を経て、1992年サウス・デリーポリテクニック女子大学染色デザイン科を首席卒業。インド滞在中には、同時にガンダルヴァ音楽院にて北インド古典音楽(タブラ)と在ニューデリーイタリア文化会館にてイタリア語を学ぶ。
1993年に渡伊し、‘97年イタリア国立美術学院ローマ校舞台美術科首席卒業。‘94年より2年間、劇団飛行船国際奨学会特別留学生として、また‘97年より2年間、愛知県新進芸術家海外留学等補助事業研修員として、エドアルド・ サンキに師事しローマ歌劇場、モデナ市立歌劇場等で、オペラ・バレエ・演劇の美術プロジェクトと製作に携わる。‘97年には、イタリア劇場文化振興団(E.T.I.)主催の新進舞台美術家デザインコンクールに応募した2作品がそれぞれ1位、 2位に入賞。
1999年よりモデナに在住、リナルド・リナルディのもと、世界主要劇場への背景画と舞台美術製作に携わった後、自身でもオペラ・演劇・ダンス・展覧会などの美術デザインと製作を開始。2000年9月には、東京・新国立劇場にて、粟国淳演出・ロッシーニオペラ”幸せな間違い”の装置デザインおよび絵画部分の製作で日本デビューを果たした。
舞台美術家・美術製作工房としての活動の他、2021年より国立ヴェネツィア美術学院舞台美術科教授、2023年よりNABA(Nuova Accademia di Belle Arti) ミラノ校でイタリアの伝統的舞台技術を、世界各国から集まる外国人学生向けに英語で教えながら、イタリアでは数名の継承者のみとなってしまった背景画家のひとりとして、高い芸術性を保ちながら環境負荷の低い、主に背景幕を駆使するイタリア伝統的舞台美術デザインの普及と、モデナ・パヴァロッティ・フレーニ歌劇場の屋根裏部屋にあたる、イタリアで唯一現存する絵画工房の維持に尽力している。1997年より日本舞台美術家協会(JATDT)中部支部会員。